第9話 『Northwood Debut』


ノースウッドデビュー。
Northwood・・・・それは生産停止になったCPUのメーカーである。
先回、オデのPCじゃ他の星に行けない事を知ったオデは何とか改善策を模索しこのキーワードにたどり着いた。

Pen4 3.2GHz HT Northwood
一昔前、PCを一式買い換えたオデはいずれ来るこの日の為にマザーボードだけは奮発して拡張性重視にしておいた。
だからこそ、今回は低コストで最大パフォーマンスを出るようにKitUpしたい。
それでたどり着いたCPUがこれであった。

まだ購入はしていない。
なぜなら生産停止で絶滅機器品種であるから週末に捜索ミッションを行うからだ。
今回グラボとこのCPUでオデのザクがグフへと変わろうとしている。

上手いこと動作確認クリアすればまた新たな世界を提供できるであろう・・・・・。









さて・・・・と・・・





トンネルを抜けると




そこは・・・・・





死体の転がる戦場であった。


ここは生まれ育ったタトゥィーン星の別の街『モス・エスパ』である。
なぜこの地に来たかというと、同盟軍に加わろうと言う事で同盟軍のコネクション(NPC)を探しに来たからだ。
ここはどうもいつも戦場になるらしく、帝国軍統治の街なんだが、その反対分子である同盟軍との衝突が絶えない街なのである。
いずれはオデたちも死体になるのか、それとも制圧するのかは定かではない。

とりあえずヴェテランのYoshikiさんに同行していく。


行き先はこの町の酒場であった。

いつものベスティンの酒場よりは閑散としているが、あまり気にも留めたことのない酒場の奥へと皆は進む。

奥の目立たない扉を潜り

そこは同盟軍の秘密作戦司令室であった・・!
ウッホ君(=Babylon)と共に奥へと進む。



Yoshikiさんは帝国軍を今日だけでも100機撃墜マークをして来ているエースパイロットだ。
クェメンも数回宇宙に出て数回流れ星になった実績もある。
そんな中、同盟軍は予備の戦闘機の使用許可をくれ、対帝国軍の反乱分子の一員となったわけである。

この星に来た当初、オデは同盟軍のオレンジ色のパイロットスーツがあまりにイケテいなかったので
「いずれオレンジ狩りしてやるでぇー!」
と粋がっていたのだが

度重なる鬱陶しい検問にハラを立て、帝国に牙を剥こうと誓うのである。




そんな神聖な空気の中、今日もまた怪しい行動を続けるクェメンに一発ヤキを入れてみた。

手元にあるのはパワーハンマー。
かなり強烈な一撃を誇る。
そう、オデはようやく2HandedWeaponの基礎行程を終え、2HandedMasterになるべく一歩を踏み出したばかりだった。
正面から見ればガチャメェン(=ガッチャマン)に確かに見えるが上から見ると、触角と茶色い羽根が欲しい所である。(これはクェメンの基本動作らしいが・・・)



そんなクェメンの奇行はまったく衰える気配がない。




同盟軍へのサインを終え、オデたちはYoshikiさんの家へと向かう事になった。

「え!?Yoshikiさん家持ってるの!!!?」

そんなワクワク感を持ってみんなでスピーダーバイクに跨り砂漠を走破していく。




バイクを横付けしている間にYoshikiさんとクェメンは先に中へ入ってしまった。





まぁ人類が宇宙へ出るご時世だ。
セ○ムどころじゃないセキュリティーシステムは完璧なわけで、この家もオートロックであった。

ピンポーン


Yoshikiさん:「ん?入れてない?」

バキ:「え、ええ・・・・。」

Yoshikiさん:「ちょいまってね・・・」








・・・・・・。







・・・・・・・・・・・・・・。











地味に切ないハバッチョな空気が流れる・・・・・・。











*ガチャ*

ようやく開いて中へと入れてもらう。

すると

もう勝手にくつろいでいるクェメン。
人様の家だが我が家のような貫禄を見せる。


そして・・

奇行&物色を始める。





その触覚レーダーに反応したのが

スターシップ(宇宙用戦闘機)のパーツである。
これが言わないとわからないが高額なのである。

ちなみにオデたちが一人で1ミッションを行うと1000クレジット前後である。
しかしこのパーツ、売れば7000Crもする。
宇宙での戦闘はお金にすると実においしいらしい。

有名な戦闘機で言えばXウィング
その下のランクがYウィング
これでも十分高嶺の花なのである。


なのにクェメンは
「おっし!がんばってミッションやってYウィング買うどぉーー!」
と意気込んでみた。


するとYoshikiさんが

「もうじきXウィング買うから、その時Yウィング譲ってあげるよ。」

と親切に言ってくれた。

「いえ、悪いんで買い取りますんでその時はよろしくお願いします。」
と言ってみた。

我々はYoshikiさんより後発組なので1任務1000円のミッションを行い、持っている資産もオデで4万円。
クェメンもそれくらい、あのヨン様は福沢諭吉がいるのか居ないのか位の状態である。

まぁ10回払いもいいところだなと踏んでいたところ・・・・

「まぁ平均すると12万円くらいだな。」

と言う価格であった。
資産から想定すればXウィングはさておき、Yどころか Tウィング(んなモノは存在しない。)つまり翼一枚にも満たないのである・・・。

少し意識がとんだ後、クェメンは
「んじゃぁ、いつかハン・ソロの乗ってるような宇宙船でみんなで宇宙に出よう!」

と言ってみちゃった。

「それは1300000クレジットくらいかな。」

(ふぅーん。Yウィングくらいなんだぁ・・・・)
おそらくクェメンはこの時そう認識していであろう。


0の数を数え間違えながら・・・・。

せ、せん、さんびゃ・・・・・グフゥ・・・・・・・バタッ・・・・・・。

これで少しクェメンはおとなしくなった。


とは言え奇行は続き・・・・・

クェメンを見ては


頭を抱えるYoshikiさんであった・・・・・。


その後、Syon隊長らと合流し、地道なミッションへ赴く。

回復役がいると任務も物凄く短時間で終わる。
隊長の存在はまさに大きい。
大きすぎる。
(実に同じ任務をこなすのに隊長がいると居ないのでは5倍くらいの差があるのである!!)


そんなミッションを終え、いつもの酒場にもどると
クェメンのような奇行者には奇行者が集うのである。


隊長を見ているのかと思えば・・・・

露出の激しい生命体に心を奪われていたのである。



そのハイレグに目を奪われていると危険である。

なぜならこの生命体は

男性だからである。


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